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クロエ財布サム編集

 血のように赤い弓塚のイメージが、あんまりにも鮮明すぎたからか。  くらり、と視界が歪んでいく。  暗くなっていく視界の中、手探りで机をつかんで寄りかかる。  それも、すぐに無駄になる。  指先に力が入らない。  あとはただ、床に向かって倒れこむだけ———  その中で、彼女が言っていたセリフを思い出した。    『ピンチの時は助けてね、遠野くん』 ———だから、そんなお願いは無理なんだ。  俺はキミが思ってるほど、なんでもできるヤツじゃないんだからさ————  ◇◇◇
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