ルイヴィトンダミエグラフィットタダオn51192
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nullと言うが、今の私は 「それは間違っている。正しくは、場合による」 と言いたい。太田にあまりにも感謝していたおかげで、すっかり図に乗られ、やらなくていい事までやらされてしまっていた。しかし、よく考えると、これは私が何度も繰り返して来た事だった。気がつくといつも、 「私、なんでこんな事までやっているんだろう」 と思い、その度にその人物から離れてきた。しかし、そうなってもその人物は、絶対に反省しないのだ。あてがはずれたような顔になって必ず怒り出し、かきくどき、私をもとの場所へ返そうとする。しかし、条件の改善は決して言い出さない。あくまで 「あんたのためを思ってやっていた」 「気のせいだ」 「考えすぎだ」 と、言い訳がついてくる。  話し合いにならない、だから訣別《けつべつ》するしかない。  いつもその繰り返しだった。  別れる頃には、必ず相手にとってはかなり都合のいい条件になっているからかもしれない。  相手が私に 「よしこれでいける。このまま一生こいつにおんぶして、と」 と思うまで来て、やっと私は気づく。 「私、こんな事までしてなきゃいけないのだろうか? 何故?」 と。  きっと相手側に回った人々は、思っているのだろう。