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ルイヴィトンバッグ 人気編集

(ルイヴィトン) LOUIS VUITTON ルイヴィトン バッグ LOUIS VUITTON M4084J エピ ノエ ハンドバッグ イウ゛ォワール[並行輸入品]
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「結果的にはね。和子が新聞社に告げた話の内容は、かなりの点で事実に即《そく》していることが、日東新報の取材のようすでわかったんです。その中には、社内でその仕事にたずさわっている者しか知り得ないようなことも、いくつかまじってるんです。自分の会社のスキャンダルをお話するのは辛《つら》いんですが、ま、そういうことなんです。そのために、告発者はぼくじゃないかという噂《うわさ》が、社内に流れはじめていましてね。和子は総務課の人間だったから、凝固剤を使う工事がどんなふうに行われていたかなんてことは知らないのが当り前ですから、誰も和子が告発者だなんて考えもしなかったんです」 「しかし、和子さんは凝固剤の不正の実態のすべてを詳しく知っていた。それはなぜなんですか?」  刺すような皮肉になることを承知で、長峰は言った。島田の視線がたじろいだように揺れた。だが、島田も皮肉っぽい反撃を見せた。 「なぜだと思いますか? 長峰さん」 「ようやく本題に辿《たど》りつきましたね。つまりノートの話に」  長峰は言った。島田は答えずに、唾《つば》を飲みこんだようだった。細い首の正面に突き出た島田の喉仏《のどぼとけ》が、うねるように上下に動いた。長峰は、島田のかすかな表情の変化も、仕種《しぐさ》も、声や口調に現われるニュアンスも見逃すまいと思った。二人ともビールのグラスに手を伸ばすことを忘れていた。 「ノートの話も和子から聞いてるんですね? 長峰さんは」 「聞きました。告発をしたことを聞いたときにね。あなたが会社の中で行われている凝固剤についての不正のいきさつと実態を記録して、それを和子さんに預けたという話でした。あなたの奥さんが、そのノートを使って城島建設の不正を告発しかねないようすがあったから、ノートは和子さんのところに預けられたんだということも聞きました」 「そうなんです。そのノートが、いまぼくを窮地に立たせているんです」 「なぜですか?」 「ノートが和子の手から他の誰かに移ってるんです。そして現在ノートを持っている者が、ノートをにぎっているということを、脅迫めいたやり方でぼくに知らせてきたんです。ノートのある一ページをコピーしたものが、速達でぼくの家に送り届けられてきたんですよ」 「そのノートの存在が、島田さんを脅《おび》えさせてるということですか?」 「当然でしょう。そのノートがマスコミに渡っても、会社のしかるべき立場にいる人間の手に渡っても、ぼくは大きなダメージを受けるわけですから。わかるでしょう? 日本のサラリーマン社会では、内部告発が美徳だというふうには、まだ受けとられませんから」 「それで?」 「はあ?」 「それで、ぼくに何をしてほしいんです?」 「つまり、その、もしかして、和子がノートを預けた相手というのは、長峰さんじゃないかという気がしたもんですから、こうして思いきって話をしてみる気になったんです」 「なるほど。そのノートを躍起《やつき》になって捜してるのは、あなただけなんでしょうね? 他にもノートを血眼《ちまなこ》になって捜してる人間がいますか?」
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