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2015-01-26 13:54    金価格チャート
 ●十二月三日(晴)  十二月初旬にしては暖かい日曜日かと思われたのだが、考えてみれば南側だから暖かいので、逆側の新入房は十分寒いのかもしれない。  握り飯をつくって昼飯に食っているところを、北部三工場の険しい目をした担当に見つかって怒られた。昔、囚人が逃げる準備に握り飯をつくったことから、現在でも握り飯をつくることは禁じられている。とにかく怒られれば不愉快千万だから、握り飯はつくらないことにしよう。  怒られて、それに言葉尻をとらえたり、規則を盾《たて》にとって反撃したりすることが、いかにも男らしい態度であるとする宇都宮の意見は、実に愚かな考えである。こんなところで官と言い争ってみても、何の得もない。闘争に徹するのなら、そのような過ごし方があるのだ。俺は、謝って済むことなら、謝ることに何の抵抗もないのだ。  このまま暖かい冬が送れたら言うことはないのだし、春になれば俺は出ていくと決めているのだ。 〔逃走準備〕握り飯のほかに逃走準備と見られるものは、豆ゲソと言って、絹糸とか髪の毛とかでちっちゃなわらじをつくる芸があります。これは、娑婆へ持ち出すと、すごく高く売れる。ところが、それをつくっていると逃走準備とされてしまいます。それから縄をなっていたり、口笛を吹くのも逃走準備、合図なんだそうです。  ●十二月五日(晴)  今日の入浴は八番目でビリ。洗うのも気が進まず、汚い湯の中にじーっとつかっていたのだ。  みつ叔母さんに早速お返事を出した。きのう手紙をもらってから、自分でもわかるほど機嫌がよくなったのだ。  ●十二月十四日(晴)  太郎と祥二朗に、作業賞与金の中から三千円送った。スズメの涙なのだが、規定でこれ以上は駄目なのだ。  こういうことのあるたびに、本当にせつなく、苦しく、あの可愛かった二人を思い出す。苦しい。わめき出したいような、たまらない気持ちだ。『ワイルド・ギース』でも読んで早く忘れよう。そうでないと、やりきれないのだ。アルコールもシャブも、何もないのだ。あるのは本とお経の本だけだ。お経を唱えよう。  おもしろい言葉を記録しておこう。「ナマズの吸い物口ばっかり」とか、「灘《なだ》の酒よりただの酒」とか、バカなことを。