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タグホイヤーカレラ1887クロノグラフスペースx編集

「カズちゃん、あたし自殺する」 「何言ってんのよ!」 「だって、あたしが悪いんだもん。あたし、何度もこんなことあったの、今まで。前の店もそれで辞めたの。もう同じこと何度もくり返すのヤだし、それはあたしの頭が悪いからだし、バカは死ななきゃなおんないって言うし」 「それ笑うとこ? ソナちゃん! あんたいいから何か歌いな!」 「こんな気持ちで歌えるわけないじゃん、だってあたし歌手だよ? 歌って発散しよーってゆーシロートと一緒にされたくない」 「何言ってんのよ急に」 「だってあたし、クラブ歌手やってたんだもん。バンドもやってたし、本気だったんだよ結構」 「そうなんだ。そんなの知らなかったよ。ミョーにうまいかもとは思ってたけど」 「そーなんだよ。だからなんだろーけど、どっこ行っても、ちょっと一曲やるとあれやってこれやって、てさ、あたしはあたしの歌いたい歌しか歌いたくねんだっての! みんな、うるさいよ……あたしのこと何でもやってくれるって思い込んでるんだよ、どんなバカ女でも。なめられてんだあたし、完全に」 「そーなのー?」 「だってうるさいんだもん。あたしはあたしのために歌いたいのに、人にサービスさせられて。こっちが金出してるとこでなんで、そこのホステスの喜ぶ歌とか歌ってさしあげなきゃいけないのよ!」 「うまいから言ってんでしょ。だって歌手になりたかったんでしょ」 「それがサービスのつもり? あいつら」 「そーでしょ、だってあたしたちだってそーするじゃん。きゃーもっと歌ってーって」 「そりゃヘタクソに対するサービスだろ!」 「知らないわよ」 「あたし、シロートと一緒にされたくない。だってだってあたし、ほんとに歌やる気でいたんだよ」 「知らなかったのよ。みんな、知らないだけだよ」
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