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null「……ごめん。どうかしてた」  男がハッとして少女からはなれたとき、 「あそこです。あそこです」  近所の住人が二人、警官といっしょに走ってきた。少女は泣きだし、泣く少女を住人が抱きかかえ、警官は男の手をぐいと掴む。あちこちで窓が開き、人が集まり、そのうちパトカーが来た。  数日後、フランチェス子はぽつんと部屋でスポーツ新聞を見ていた。 〈おてがら! 女性コンピューター・プログラマー、危うく強姦されそうになった少女を救う〉  新聞には「結婚しようといって巧みに女性をくどき」「かたっぱしから」「見かけはスポーツマンふうの好青年」「タフな逸物《いちもつ》を担保に金を借り」「なかには母娘の被害も」「日本のカバキ」「ほかにも余罪があるとみて追及」等々の文字がならんでいる。フランチェス子については「美人!」と書かれてあった。 「おてがら! か。よかったな、フランチェス子。そのうえ、美人! だとよ。ぐはははは」  古賀さんは笑いつづけた。 「借金の担保になるほどのペニスもインポにさせるダメ女、と見出しにされなくてよかったじゃねえか」  警察も保証付きの、男を勃起させない女、それがフランチェス子であった。赤きその唇《くち》ことば持て、白きその手のふれぬれば、彼人《かのと》のペニス、たちまちにして朽ち果つべし。哀《あは》れにも烏滸《をこ》なり、聖処女《さんたまりあ》小夜曲《せれなーで》。 [#改ページ]   第三章 エリーゼのために 「おい、ちょっと……」