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2015-01-27 23:28    2015SS新作グッチ レザーハイカットスニーカー シェリーライン メンズシューズ靴 221825 ADFX0 9060
「…………」 「おれからものを言われたときは、直立不動、敬礼してハイと言ってもらいたいんだがね」 「お言葉ですが、新聞記者にフラッシュ焚かれようが、マイクをつきつけられようが、そんなこと関係ないじゃありませんか。もう、犯人もりっぱに自白してるんです。これ以上捜査官が差し出がましく、犯人に指図する権利はないと思います。靴をみがかせたり、化粧させたり、いったい、なんのつもりですか……私にはわかりません」 「なんでもねえ、なにもしてねえ男が、どうして一人前の犯人になれたと思ってやがんだ。おれのおかげじゃねえか。おれが、だれから後ろ指さされても恥ずかしくない犯人に仕立ててやったんじゃねえか」 「それはわかりますが、検察庁へ行くのに化粧までさせることはないでしょう。犯人だって、そこまで辱《はずか》しめを受ける筋あいはないと思います。犯人にだって人権はあるんです」 「ないね、おれにあるんだ。下衆に人権なんかがあるか!! おれをたてる人権しかねえんだよ、こいつらには!!……それに、おれの作品は完璧《かんぺき》でなきゃ気がすまないんでね」 「…………」 「……新聞記者たちが、『刑事さん何かしゃべってよ』『帰ってデスクに叱られるんだよ』『飯《めし》のくいあげだよ』『動機はなんなの』なんて迫ってきてもつっぱねろ。そしてバタンと車のドア閉めて、『伝兵衛さんは煙草くわえてたよ。車出してくれ』で、おれがここにこうして座って煙草ふかしてると言ってくれ。まあこれはいつものパターンだけどな。これでいいんだよ、これで。初々《ういうい》しくな、新任の刑事らしく。貴様ヒネた顔してるからな。おれは心配だよ。おれをたてろ」  金太郎は、ハナ子から薄化粧されて、うきうきした顔をしていた。サングラスをかけては、ハナ子のコンパクトを借りて顔をいろいろつくっている。 「おい金太郎、何やってるんだ。おまえは工員なんだから、なまじインテリの苦悩なんか出そうとたくらむんじゃないぞ。おまえみてえな下衆は新聞記者に囲まれてフラッシュ焚かれるとすぐに、スター気取りでカッコつけちまうんだ。工員は工員らしく、しみったれてろ」 「こうですか?」 「なんか違う感じだな。まいい、金輪際イッ発かましてやろうなんてたくらむんじゃねえぞ。しょせん工員なんだから、とりつくろってみたところで、底が割れちゃうぞ。力《りき》まないでな。それから、裁判まで検察庁の留置場にほうり込まれるんだけど、メシなんかガバガバ食っちゃいかんぞ。メシが出たらポツリと『ごちそうだな』って、上目遣いに看守の同情ひいといて、いっさい手をつけるな。『大山金太郎は、食事が喉を通らないほど憔悴《しようすい》していた』なんて新聞に書かれりゃ、めっけもんよ」 「どういうことでしょう?」 「つまりさ、日本の労働者階級が無理して殺人なんかしてさ、案の定反省してるなって世間に思わせるんだ。しかたねえんだよ、テメエらの先輩なんかな、ちゃんとした理由で人を殺して、日和《ひよ》ってすぐ反省しちゃったり気がふれたりするから、どんどん人間が安っぽく見られちゃうのよ。あたりめえよ。留置場に入りゃあただメシが食えるなんて、犯人の特権に甘えるなよ。良心の影におびえ、日に日にやせ細ってゆく犯人像を担《にな》いきるんだ。そのためには、一日二日メシを食わなくったってがまんしろ」 「ぼく、よく食べるから……」 「そう、おまえら工員はよく食べるんだよ。その大食いの工員がだ、メシも喉を通らないくらいの罪の意識にふるえている、このラインを貫徹しろ。そしてな、夜中になったら、大声で悲鳴をあげて看守を呼ぶんだ。留置場の壁を指さしてふるえてろ。時たまワケのわからんことをつぶやきながらよ。夜な夜な、殺した女の影におびえる男、これで決まりだよ。これで日本は幸せなんだ。明日も元気で働きましょうだ」 「へー」 「いいか、裁判でな、裁判長が身をのりだして、『何か言い残すことがあったら言ってみなさい』って、幕切れ近くで言うんだな。これがまあ、もったいつけて鼻もちならないんだよな。まあ無理もねえんだよ、ハデに黒で統一してしかめっ面して決めといてさ、あいつらは、このセリフくらいしか楽しみがないんだからな。裁判官っていいかげんなやつが多いからな。だけどありゃカッコつけてるだけなんだから。黒服の中じゃインキン掻《か》いてるんだよ。おまえその雰囲気に対抗して、何かやんなきゃなんて仏心《ほとけごころ》起こすこたあねえんだぞ。『大関になった一番覚えちょって欲しかったとです』なんて、さっきみたいにベラベラやるな。裁判官に、甘い汁吸わせることはねえじゃねえか。『政治の貧困だ』とか『貧乏が悪い』とか小理屈を並べろ。いいか、裁判官なんてインテリはな、国から給料もらってるのにすね者ばっかりだからよ、度胸がねえくせにちょっかい出したがるんだよ。詩人崩れのやつばっかしよ。熱海—腰ひも、工員—女工ってとこで、ポーンと足元すくってやれ。『ぼくじゃない!』『私が悪うございました!』なんて言って、なりふり構わず泣きわめけ。まちがっても『大関になった一番覚えちょって欲しかったとです』なんて、裁判こんがらかすようなこと言うんじゃねえぞ。スピード裁判、コンコン死刑! 潔《いさぎよ》く法の裁きを受けろ。六法全書の中で死刑になんだぞ。いいか、刑務所の中にはアホがいてよ、『待遇改善しろ』だとか主張するやつがいるからな。すぐ徒党を組みたがるやつだよ。こういうやつにくっついてろ。見苦しいかもしれないけど、おまえのためなんだからな。一人ポーッと考え事にふけったりするな。おまえ、ボーッとしてても、何かのはずみで俳句ひねりそうな男だから心配だよ。おまえは田舎から出てきた貧しい工員だってことをよく考えてな。『ああ、あいつはやっぱりダメなやつなんだ。選挙権なんかやらなくてよかった。やはり罪を犯すやつはどこかおかしい、職工フゼイってなあ、あんなもんよ』って言われるようになれ。いいか、おれなんかいやな予感がするんだけど、おまえらいつもさ、十三階段昇るときさ、つまずいて膝《ひざ》んとこすりむいたり、捻挫《ねんざ》したりしちゃうんだ。運動靴なんだけど、センベツの代わりだ。これ穿《は》いてがんばれ。こりゃ別におまえのためじゃないぞ、おれのためなんだぞ。おれの取り調べた犯人が、十三階段でひっくりこけちゃったら、おれだってやりきれねえからな。なんか、ステップ踏んだり東京音頭を踊ったりして、ホイホイ十三階段昇って、日本をひっくりかえそうなんて思うな。……おれたちゃいま見て納得もしたが、完全にってわけじゃないからな。……とにかくジーンときたんだ。でもな、川向こうじゃカミュ君ってのが、おまえと似たようなこと口走っちゃったため、袋だたきに会ってる例もあることだし……」