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2015-01-27 23:55    ブランド長財布メンズ
1  ——見晴らしのいい社長室であった。  窓から浜離宮の緑や池や運河が見え、右手の遠くに東京湾をも望見する浜松町のウオーター・フロントである。  三田村建設の本社は、運河に面した八階建てのビルである。その最上階にある社長室で、島田武史は飾り棚に置いてある李朝の壺を手にとって布で磨《みが》きながら、 「受注は多いよ、受注は。なにしろ四十ヵ月連続の好景気だからね。建設業界もこのところ近来にない活況を呈している。しかし、こう人手不足が深刻化してくると、ねえ。受注の割に儲《もう》けがなくて困ってるんだ」  どこの経営者も、人手不足を嘆く。 「今の若い者は、汚ない、きつい、恰好わるいという仕事にはつきたがりませんからね。建設現場も、大変でしょう」  谷津《やづ》省平は、調子よく相槌を打った。 「そうそう。今の若い連中はビル工事の鉄筋職にもなれやしないんだよ。たった一束の鉄筋を担《かつ》がせるだけで、重いといって腰をふらつかせ、三日目には逃げだして喫茶店のウエイターになる。そっちのほうが給料が高いし、軽労働だし、女の子と遊べて恰好いい、と言うんだからねえ、まったく……」  島田武史はそう言って、最近の若者の風潮を憤慨し、「だから、難民でも何でもいい、外国人労働者のほうが、はるかに根性があって頼りになるし、可能性がある。日本も早く門戸を開放しろ、と言ってるんだ」  島田の話があまり大所高所論になってしまわないうちに、谷津はあわてて話を元に戻した。 「ところで、現場の話ではありませんが、鶴田|幸佑《こうすけ》さんとは若い頃、競争相手だったようですが、どんなふうでしたか?」  三田村建設は大手ゼネコンには及ばないが、そのグループの中にもぐりこもうとしている中堅の建設会社である。  大鵬建設よりはやや下に位置すると見られているが、大鵬建設を押しのけて頭角を現わそうとする野心に燃えており、今度のシティ・ルネッサンスのセントラル・タワービルの入札《にゆうさつ》にも参加して、大鵬建設と激しくやりあったライバルの一つであった。  とくに社長の島田武史は、二代目の御曹司で若手社長であり、野望がつよい。十年ぐらい前までは、修業のため一営業部員として官庁まわりを担当し、大鵬建設の鶴田幸佑とともに公共工事を奪いあうための辛酸をなめているそうで、谷津は今日、鶴田幸佑の生前の仕事ぶりなどを聞く話の中から、失踪死の謎を探ろうと思って、島田に�社長インタビュー�なるものを申し込んだのであった。 「そうそう。鶴田さん、佐渡くんだりで死んじゃったそうだねえ。ついこの間まで、おれんところの営業部員とずい分、張り合っていたのにな」 「社長ともずっと以前は、凄《すさ》まじいライバルだったと聞きましたが」