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2015-01-28 16:58    シャネルカメリアリング価格
(お琴! 嫁になるのか!)  あきらめていたつもりの琴への想いが、噴きだして来そうであった。 「お琴!」  音吉はそっと口に出して呼んでみた。 (誰の嫁にもなるな、お琴!)  必ず何とかして帰るからと、出来ないことを音吉は思った。  歌声が少し低くなった。また疲れてきたのだ。音吉はそっと寝返りを打った。岩松が手すりをつけてくれたから下に落ちることはない。が、それでも落ちそうな気がして、音吉は気をつけるのだ。  板壁に向くと、音吉はねむろうと思った。が歌声が耳について眠れない。ふいに、音吉は琴の小さな乳房を思い出した。千石船《せんごくぶね》が小野浦の沖についた日だった。子供たちは、みな真っ裸になって、船をめがけて泳いで行った。千石船では、握り飯を食わせてくれる。それが楽しみだったのだ。  泳ぎついた子供たちが、水主《かこ》部屋で握り飯を食べていた時だった。のっそりと水主部屋に入ってきた男がいた。男は子供たちをじろりと見、すぐ傍《そば》にいた琴のふくらみかけた乳房を荒々しくつかんだのだ。 (あれが、舵取《かじと》りさんやったんやもな)  音吉には信じられない。あの時の岩松と、その後一年二か月漂流を共にした岩松とは重ならない。あれは別の男だったと思う。だが、思い出すと、岩松がいやな男に思われてくる。 (そうか、それや)  音吉は、今日森の中に見た岩松とヘイ・アイブの姿を再び思った。あの二人が近々と向かい合って立っているのを見た時、音吉はなぜかふっと琴を思い出した。なぜ思い出したのか、それが今やっと、音吉にもわかったような気がした。 (舵取りさんも、血が騒ぐんやな)  音吉はそう思った。  子供たちの歌声が次第に遠くなった。音吉は、いつしか眠りに落ちて行った。      五