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2015-01-28 00:01    クロエ 長財布 レディース
     3  若林は、ガード・レールの切れ目から五十メーターほど斜めうしろの位置に、ハンドルを真っすぐ切れ目に向けたフォードを停めた。軽い下りだ。自動ミッションのセレクターをバックに入れると、エンジンの高目のアイドリング回転と道路の|勾《こう》|配《ばい》がつり合って車は動かない。  ライフルと石を持って車から降りた若林は、細いロープでハンドルを固定した。セレクターをLに入れる。  車はずるずると前進しはじめる。若林はアクセルの上に石を置くと、運転席のドアを外側から閉じる。  石でアクセルを押しさげられたエンジンは|唸《うな》り、少しの時間のずれがあってからフォードは加速した。たちまちスピードを増し、ガード・レールの切れ目を目がけて突っこんでいった。  加速中なので、首を持ちあげるようにして空中に飛びだす。十メーター近く飛んでからフロントを下にして落下した。少しの間をあけて激しい水音と共にあがった飛沫が見えた。  若林は、ガード・レールの切れ目に走り寄った。眼下の水面が激しく|渦《うず》|巻《ま》いている。渦が小さくなると、|気《き》|泡《ほう》やオイルが浮きあがってくるのが見えた。  水が濁り、水深が大きいので、水位が低くならないかぎり沈んだ車に気がつく者はいないだろう。浮かんだオイルやガソリンは流れていく。  若林は徒歩で、もう一台の車——ロヴァー二〇〇〇TCであった——が駐まっているところまで戻った。  それに、キャンヴァス・シートやライフルやシャベルなどを積む。その車を運転して津久井湖の裏に降り、湖に沿って相模川の上流のほうに走らせる。  東の空が明るくなってきた。若林は湖が川に変ったあたりで右手の山のほうの林道に車を突っこんだ。内臓が引っくりかえりそうな悪路だ。狭い。  若林が着いたのは、甲州街道寄りの雑木林であった。そこに、自分のスズキ・フロンテ三六〇が駐めてある。  スズキに乗り替え、急坂を登ると甲州街道に入ったときに夜が明けた。すでに血と泥にまみれた手袋を脱いでいた若林は、東京に向けて、チューン・アップしたエンジンの|甲《かん》|高《だか》い排気音を響かせながら軽四輪を走らせる。どうやって、松島が送った手紙が弁護士の手に渡らないようにすべきか……と、考えていた。  和泉多摩川から遠くない自宅に戻った若林はぐったりと疲れていた。しかし、気力を振りしぼって、|血《けっ》|痕《こん》がついた猟服や手袋などを庭の焼却炉で焼く。  それらが灰になる間に、ライフルや、奪った五丁の拳銃や実包などを地下室に隠した。松島のライターは、甲州街道を走るとき、谷間に投げ捨ててあった。  猟服などが灰になるのを見届けた若林は、三十分だけ眠ることにした。目覚しを合わせ、ベッドに倒れこむと、そのまま意識を失う……。  目覚しのベルの音が鳴っている。若林は不屈の意思力で跳び起きた。よろめきながら浴室に入ると、冷たいシャワーを頭から浴びた。身震いする若林の頭ははっきりしてくる。