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2015-01-28 17:32    ポールスミス長財布
 そちらをふり向くと、映写室の窓からヒトミ=川上キャサリンが顔を覗《のぞ》かせていた。 「警察がちゃんと調べたのかどうかわかりませんが、上映中のフィルムがここに残っています。ぜんぶ巻き取られた状態で」 「それで?」 「これから上映し直してチェックしたほうがいいと思うんですが、巻き取られた状態で私が透視した限りでは……」  キャサリンは言った。 「最初に『トンネル』と、カタカナで題名が白く浮かび上がる以外は、すべて真っ黒のようなんです」 「すべて真っ黒?」  鷲尾が映写室のキャサリンを見上げてたずねた。 「それは、フィルムがすべて感光していた、ということなのか」 「そうではなくて、最初から闇しか撮っていないと思われます」 「なんだって」  鷲尾は眉《まゆ》をひそめた。 「きみの透視能力は認めるが、闇しか撮影していない映画なんて、ありえないだろう」 「いやいや、大いにありえます」  客席最前列にきていた難波鉄之進が、そこで口を挟んだ。 「だからこそ、映画の題名が『トンネル』だったのかもしれませんぞ、鷲尾主任」 「え……」 「キャサリンが言うように、この大きな映写幕には、どこかのトンネルの内部が大写しにされていたのかもしれない。そのトンネルの深い深い闇を見つめているうちに、客席にいた客は催眠術にでもかかったように全員立ち上がって通路を歩き出し、ここの階段を上がって舞台へと進み……」