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2015-01-30 04:13    アナスイ長財布新作
     監察医の一日  今、ここに書いている毒物犯罪や毒殺についての記述は、私が東京都監察医務院に勤務した経験を背景にしている。しかし、監察医というのが一般的にあまり知られていないようなので、ここで監察医の一日について少し紹介しておこう。  満員電車に乗るのはいやだから、私の出勤は早い。朝七時ごろ家を出て、八時には役所についていた。電車の中では、今日一日の予定をどう消化していくか、その段どりを考えている。九時までの間、書類に目を通し事務処理などをする。  検死当番の日が週三日あり、解剖当番の日が一、二日あって、残る一日はフリーになっている。フリーの日は解剖記録を整理したり、報告書や意見書を書いたり、あるいは自分の研究日として大学へ出かけ、学生の講義をしたりしている。  監察医は日常の業務である検死と解剖をやっていればよいのであるが、それに満足しているドクターはいない。各自は自分でやりたい研究テーマをもって、勉強している。  私は溺《おぼ》れるはずのない泳げる人が溺れるのは、おかしい現象だと思っていたから、溺《でき》死《し》に興味をもって研究していた。そのような場合、一般には心臓麻《ま》痺《ひ》で片付けられていた。それはおかしい診断である。なぜならば、死んだ人は脳出血でも、胃《い》癌《がん》でも、あるいは青酸カリを飲んで自殺をした人でも、心臓は麻痺し脳も肺も麻痺している。脳、心、肺の三つの機能が麻痺した人を「死んだ」というのだから、心臓麻痺という診断は医者のごまかしである。これらの麻痺を起こさせた原因、疾病が死因なのである。その観点に立って、長いこと研究しているうちに、溺れる原因を見つけることができた。  耳の奥に中耳や内耳を取り囲む錐《すい》体《たい》という骨がある。溺れた人にはこの骨に出血があることがわかった。つまり泳いでいるときに、呼吸のタイミングをあやまって鼻から水を吸うと、耳にツーンと痛みが走ることがある。これが強く起こると、錐体内出血を起こすことがある。この骨の真ん中には三半規管があって、その機能が低下する。意識はあるが平衡感覚が失われる。つまりめまいがきて、横になっているのか、逆立ちしているのか平衡感覚がわからなくなるので、いかに泳ぎが上手でも、背の立つ浅瀬でも溺れることになる。