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2015-01-30 04:13    グッチ長財布メンズ
「それからね、ロスのホーリネス教会の人たちが、とても熱心に祈ってくださっとるの」  と告げると、保郎は、にこっと笑って、 「ああ、ホーリネスなあ」  と、うなずいた。和子はその言葉を胸に刻みつけるように聞いた。もう二度と言葉を出せぬかと思っていただけに、保郎の言葉を聞いた喜びは大きかった。しかも保郎は、微笑さえ浮かべたのだ。そのあと保郎は、夜の十一時まで眠りつづけた。  十七日の朝、保郎の腹部が大きく腫れていることに、和子は気づいた。管を通して食物が注入されたが、保郎はすぐ吐き出した。栄養注射をするために、左手に小さな手術がなされた。泣き出さんばかりの顔で、保郎は苦しみに耐えていた。  その夜はるつ子が保郎に付き添い、和子は久しぶりにぐっすり眠ることができた。病院の近くに辻本牧師が部屋を借りてくれていた。握り飯やサンドイッチなど三度の食事を教会の信者たちが届けてくれ、洗濯物さえ引き受けてくれていた。この親切と言い、連日の看病と言い、和子は身に沁みてありがたかった。  十八日、十九日と小康を保ってはいたが、意識は次第に混濁していった。血圧も下がり始めた。酸素吸入が始まった。この日の回診で、心臓の状態はいいが、肝臓と腎臓の機能が低下している旨を知らされた。  二十日の朝方、呼吸が微弱となった。依然として保郎は眠りつづけていた。肝臓の働きが、前より鈍くなったことを知らされた。が、この日保郎の顔は輝いて見えた。混濁した意識の中でも、保郎は神に祈っているように和子には思われた。  この日の夕刻、日本から弟の寿郎、妹の後《うしろ》宮《く》松代、そして息子の恵《めぐみ》、娘のてる子の四人が駆けつけた。 「何やお父ちゃん、気持ちよさそうに眠っとるなあ」  てる子が、和子を力づけようとしてか、冗談を言ったが、その目から涙がこぼれた。血圧上昇剤の点滴量が増えた。心臓には負担がかかるのか、静かに眠っていた保郎の呼吸は苦しげになった。恵とてる子が、左右から保郎の手を握って、一心に祈っていた。今夜が山だと、看護婦が告げた。斉藤正が朝八時から夜まで、保郎の傍らを離れなかった。松代と和子は、祈りながら保郎の足をさすりつづけた。てる子や恵の来たのも知らず、保郎はその夜、高いびきをかいていた。  翌二十一日、大部屋から三人部屋に移された。この日片腕が少し動いた。息のような声が出た。幾度か目をうすく開けるようになった。心配そうに見つめていた寿郎が言った。 「意識が戻ってきたんやな」  るつ子がうなずいて、 「お父ちゃん、『ああよう寝たわ』言うて、起きるような気がする」  と言うと、恵がこらえかねたように、ついと部屋を出て行った。  この日、松代の夫後宮牧師が到着した。保郎の跡を継いで、世光教会を大きく育てているあの後宮俊夫牧師だった。  翌日も保郎の意識は混濁していた。連日三十五、六度の暑い日がつづいていた。その暑さにも気づかぬほど、和子は今日まで夢中で日を送ってきた。