グッチ 長財布 アウトレット
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エナメル キルティング 長財布 ラウンドファスナー レディース 財布 クラッチタイプ
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null「じゃ、私とつきあいなさいよ」  矢島晴美は、気さくな娘である。 「ねえ、おごってよ。私、腹ペコ。グルメしたい」  中年男は、こういう妖精のような小娘に弱い。いま、神戸にいるかもしれない亜希子のことや、自分が大阪までつれてきた夕貴のことなどを考えていた慎平だが、すっぽかした女なんか捨てちゃいなさいよ、と妖精のような小娘にいわれると、慎平とてそれ以上、橋の上で夕貴を待つ気にもなれなくなるのだった。  晴美を伴って、道頓堀に流れこんだ。  この界隈(かいわい)も、慎平が知っている昔とは、すっかり変わっている。慎平はむかしから、船山貿易の先代社長であった父・浩之進につれられてよく大阪に来ていたから、二十年も昔の道頓堀界隈の光景をさえ、きのうのことのように鮮やかに思いだすことができる。  浩之進の話によると、芝居と食い倒れの街・道頓堀には、昔は芝居茶屋というのが、中座前、角座前などに四十軒もあったそうだ。  それが、映画、演劇の斜陽にあい、今ではわずか二軒を残すのみとなったのである。かわってハンバーガーや若者むけのファッションを売る店がぞっくりとふえ、キンキラキンのグルメビルがやたらに目立つ。 「なに、食べたい?」  歩きながら晴美にきいた。 「なんでもいいわ。グルメビルに入っちゃえば、欲しいものすぐ、目につくと思うけど」 「キンキラキンの店はいやだな。そうだ、まむしにしよう」 「まむし?」  ぎょっとしたところをみると、お里が割れたことになる。晴美はやはり、大阪の女ではないのだ。 「東京ではウナギの蒲焼き。でも関西ではまむしというんだ。セイロで蒸(む)すから、そう言うんだがね」  さいわい、めざす店はまだ中座前に残っていた。「いづもや」。高校時代、船場(せんば)に取引でゆく父・浩之進につれられて大阪にくるたび、慎平は「いづもや」のまむしが無性に好きだったのでよく訪れていた。  ここも、「くいだおれ」や「かに道楽」と共に生き残っているほうだが、今はもうまむし専門店というわけではなく、なんでも屋の大衆割烹(かつぽう)に変わっていて、いささか淋しい思いがする。  とにかく入って、小座敷にあがり、河面に面した席についた。