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グッチ財布メンズ人気編集

(グッチ)GUCCI 長財布 307987 BMJ1R 4009 ラウンドファスナー AVEL/アヴェル GG柄レザー マイクログッチ シマ ブルー [並行輸入品]
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(グッチ)GUCCI 折財布 365466 FU49R 1000 二つ折財布/メンズ財布 AVEL/アヴェル GG柄 PVC 小銭入れなし ブラック [並行輸入品]
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(グッチ)GUCCI 長財布 368379 BGHIN 1087 財布 二つ折り BICROMO SELLERIA/セレリア ツートーン レザー ブラック×イエロー [並行輸入品]
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(グッチ)GUCCI 折財布 365493 KGD6N 9643 二つ折財布 GGスプリーム キャンバス×レザー ベージュ×ダークブラウン [並行輸入品]
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(グッチ)GUCCI 長財布 322121 A7M0N 1000 財布 二つ折り MEN'S SOHO/メンズソーホー レザー ブラック [並行輸入品]
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(グッチ)GUCCI 長財布 291099 BMJ1G 1000 財布 二つ折りフラップ DICE/ダイス GG柄レザー マイクログッチシマ ブラック [並行輸入品]
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 そうして二人は外出してゆくのだが、強羅の駅前にある小さなレストランにも、まして宮ノ下の富士屋ホテルの食堂にも行きはしなかった。二人は強羅公園前の鄙びた茶店に入り、それぞれかき氷を飲みながら、深遠な政治の問題、いかにして城吉の知人を当選させるかという密議にふけるのであった。要点は金のことである。基一郎がこれこれの金を出せば、あとは地元でなんとかなる、と城吉は述べ、基一郎は鷹揚にうなずいた。よろしい、明日君と一緒に東京へ帰り、銀行から金を出して君に持たせよう。そのほか基一郎は上ノ山近郊の徹吉や城吉の生れた村に橋を一つ寄附することを決めた。橋の名は「基一郎橋」である。  その日は八月三十一日であった。夕食のあと、基一郎はその日の新聞をもう一度見なおしながら上機嫌で言った。 「三瓶、颱風が九州にきているが、これが日本海に抜けてしまえばあとに心配はないそうだ。二百十日もまず無事だねえ」  新学期が始まるため、峻一もその母親も米国も、前日すでに東京に帰っていた。桃子だけが城吉の委細かまわぬ東北弁に莫迦笑いを起さぬよう身体をよじっていた。ひさは無感動に、抑揚の乏しい声で康三郎を相手にぼそぼそと話していた。  翌日、基一郎と城吉とは十時すぎの電車で強羅を発った。駅まで行く間、山地特有の驟雨がきた。基一郎は用意周到に蝙蝠傘を持っている。「三瓶、はいりたまえ」とは言うものの、それは口先だけのことで、実は基一郎一人がさして歩いてゆくのである。駅に着くまでに城吉はしたたかに濡れた。雫の落ちる着物のままに登山電車に乗りこむと、基一郎は彼方の席を指さしてすまして言った。「君、あちらに坐ってくれたまえ」  昼前、ここはあくまで晴天の小田原に着き、二人は汽車を待った。基一郎は梅漬けの瓶づめを二つ買い、そして言った。 「この梅漬けが名物でねえ。これを持って行きたまえ。いい土産になる」  梅などはむしろ山形が名産地といってよい。城吉はあまり面白からぬ気持で、瓶を待合室のテーブルの上に置き、駅前へ出てみた。かっと照りつける日ざしをあびる軒の低い小田原の家並、向うに海があるのだからなるほどあちらの町が少し低くなっているな、と城吉は思った。  そのとき、大地が震動したのである。かつて経験したことのない、底ごもりした雷鳴にも似た、為体の知れぬ恐怖をおしつける地鳴りがとどろいた。同時に、城吉の身体は、衝撃と共に上方に突きあげられ、それから激しく上下左右にゆさぶられた。立っているのが難かしく、倒れるように城吉は地に伏せた。その大地が咆哮し、生きもののように揺れうごき、のたくった。背後の待合室からころがるように人々がとびでてくる。うつ伏せのまま揺られつづけている城吉は、眼前に次のような光景を見た。  駅前の広場をへだてて二階建ての家がある。それが激しく揺れていると見る間に、ぎゅうっとかしいでそのままつぶれた。右の角に富士屋ホテルの自動車を置く家がある。これも変なふうに歪むと、障子がはじけるように外れ、家全体が斜めにつぶれた。叫び声、悲鳴があちこちであがるようである。  凄まじい地震は、瞬時にして過ぎ去ったように思われた。もとより動転した城吉には時間の観念も失われていた。大地の動きが収まったらしいので、彼は見苦しい姿勢から起き直ろうとした。が、すぐに追いかけて余震がきた。余震は一分か二分くらいの間隔をおいて、最初と同じくらいの激しさで大地をゆさぶり、家々を崩壊させた。地面が割れ、そこから泥水が吹きでてくる。  そのうちに余震もさほどひどくなくなってきたし、これ以上の災厄もあるまいという余裕もでてきたので、城吉はいくらかの弥次馬にまじって、崩壊した家の方へ近づいて行った。人々が倒れた家々の瓦をはがし屋根を抜いて、不幸な犠牲者を救いだしている。一人の髪もほぐれた中年の女がかつぎ出されてきた。顔から手から血まみれである。 「なんだべ、こりゃあ?」と、城吉はその生々しい血の色を見ながらはじめて考えた。「この地震は、なみの地震ではなかっべな。ほだ、こりゃあ箱根山が爆発したんだ、きっと」  なぜなら彼は、一昨日大涌谷見物に出むき、硫黄の蒸気を吹く赤っぽい荒涼とした山頂に立ちながら、草鞋をはいた足裏に地熱を感じ一抹の危惧を抱いたからであった。  と、城吉の前方を、黒絽の羽織を着、片手に蝙蝠傘をさした小男が、なんだか視察でもするような具合にあちこち見まわしながら歩いている。それまでまったく城吉の意識の外にあった基一郎であった。その胸にたれた金鎖が傘の傾きようによってときどき陽光をきらりと反射させる。傘をさしているのは暑い日ざしを防ぐためである。あらためて城吉は、自分の額に滲んでいる汗の玉に気がついた。 「基一郎先生」と、彼は声をかけた。  基一郎はふりむいたが、とりわけその表情を動かしはしない。城吉がそこにいるのは当然にして必然であるというほどの顔をしている。 「三瓶」平生と変らぬ声でこう言った。「これは君、どうして大した地震だよ。これでは汽車は不通だろうねえ」
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