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2015-02-04 01:51    エナメルがま口
 さっき、その目が異様に光っていたのは、自分に対する敵意ではなくて怯《おび》えのせいだったのだと、清里にはわかった。 「そんなことだろうと思った。下を覗いたりするから目が廻るんですよ」  清里は、留美の緊張を解きほぐすように笑いながらそばまで歩いていった。 「さあ、一緒に帰りましょう。僕に掴まって、立ちなさい」  彼は、手を差し伸べてやったが、留美はその手を取らなかった。 「結構です。自分で立ちます」  留美は、坐ったまま、風で頬に乱れている髪を両手でうしろへ束ねるようにした。広い額と高い鼻筋が、汗で油を引いたように光っていた。無造作に着ている黒い長袖のTシャツの胸に、小振りで固そうなふくらみの形があらわになっている。くびれた胴が、痛々しいほどに細い。  清里は、そんな留美を見下ろしながら、立ち上るのを待っていた。けれども、結局、留美は立てなかった。橋板に両手を突いて、ちょっと腰を浮かしただけで、もう目をきつくつむってしまった。 「……無理をしない方がいい」  清里がそういうと、留美はきらきらと光る目で、くやしそうに彼を見上げた。勝気な女だな、と清里は思った。 「素直に僕に掴まりなさい。僕に掴まったまま一緒に歩けばいい。さあ、両手で肩に掴まりなさい」  清里は、留美に背中を向けた。  すこし間を置いてから、最初の手が、膝の裏にきた。それから、おずおずとジーンズのベルトにすがって、肩にきた。留美は、両手でしっかりと肩に掴まった。 「よし、それでいい」  と清里はいった。 「このまま、僕と一緒に歩いて。なるべく歩調を合わせるようにして。いいですね?」  返事はなかったが、彼は小刻みに歩きはじめた。腋《わき》の下から、留美の白革のサンダルがぎごちない足取りでついてくるのがみえる。肩が、まるで登山のリュックでも背負っているように重かった。そのために、彼は橋のたもとで心配そうに見守っている芹沢妙子と夏子の方へ、なんの合図もしてやれなかった。  随分ゆっくり歩いているつもりだったが、それでも、橋は次第に揺れてきた。それにつれて、肩に掴まっている留美の手の指にも力が籠《こ》もってきた。指先が肩の肉に食い込んできた。