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2015-02-04 02:45    メンズ長財布人気ランキング
「レコードは何を持ってきて下さいましたか」 「はい。鳥羽一郎の『兄弟船』を」  五木さん、しばし絶句し、そしてやっと口を開かれた。 「それ……演歌ですよ」 「はい。私、鳥羽さんの大ファンで、とにかく演歌が好きなんです」 「ちょっと待って下さい。トレンディと呼ばれるドラマを書いているアナタが……演歌ですか」 「はい。演歌です」 「信じられないなァ。ウソかホントかテストしてみよう。どうして鳥羽一郎っていう芸名か知ってますか」 「はい。鳥羽のご出身だからで、本名は木村っておっしゃるんです」 「じゃ、彼の弟を知ってる?」 「はい。山川豊さん。所属は東芝EMIで、先頃『夜桜』という新曲をお出しになりました」 「おそれ入りました」  で、番組の後半は「ドラマ」だの「人間」だのという話はどこかへ吹っ飛び、ひたすら演歌の話になってしまったのである。五木さんは「艶歌の竜」という人物も書いており、ご自分で作詞もなさるので私ごときとは演歌に対するレベルが違う。それだけに五木さんの演歌論はとびっきり面白く、私は番組ということも忘れて、つい夢中になってしまった。  帰りに五木さんは優しくおっしゃって下さった。 「とても楽しかった。またいつかお声をかけさせて下さいね」  私のミーハーをこんな優しい社交辞令でカバーして下さるなんて……と感激していたら、一か月後、五木さんは本当にまたご自分の番組に呼んで下さったのである。それが九月十二日にNHKのBSで七時間にわたって放送された「五木寛之の世界」の一コーナーである。  私は社交辞令だと決めこんでいた自分を恥じながら、やっぱり世の中って悪くないなァと思っていた。