メンズ長財 布ラ ンキ ング
null
null そういいたくなるカッコ。  FHスーツとかいうの見るのはじめてだもん。  ま、カッコいいっちゃカッコいいんだけどさ。  綾人が着てるとね、なんか笑っちゃうよ。 「ほっといてくれ」  綾人はソロバン玉——あたしたちはセンターの真ん中にあるオブジェをそう呼んでる——の前に立った。転送実験とかいうのをやるってのに、なんでソロバン玉の前に立つの? 「オブジェじゃなかったんだ」  キムが当然の疑問を口にする。 「ネリヤ神殿から運んできた遺跡の一部だってさ」  ヨモやんが教えてくれた。  へえ、そうだったんだ。  でも、なんでそんなもんわざわざ司令センターのど真ん中に?  前から邪魔くっさいオブジェだとは思ってたんだけどさ。 「なにがはじまるの?」  ヨモやんにたずねたら、お姉ちゃんが横から口をはさんできた。 「心配しなくても、だいじょうぶよ」  あー、いや、そうじゃなくってさあ。  って、お姉ちゃんのほうが心配顔だよ。