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 ジョクは、ガラリアがいうことがちがうと感じたが、制止することはできなかった。  三機の米軍の戦闘機は、隙《すき》あらば銃撃をかけるつもりで、数キロの距離から、機首をめぐらして、接近をかけてきた。 「……チッ、入間っ! チャム・ファウだ。あれがガラリア機をとめさせられる唯一のものなんだ! 即座に返還させろ! 米軍機も退去させろ! ガラリアを怒らせるな!」  ジョクは、これ以上の反撃をするつもりはなかった。  そうでなくても、やりすぎたという感触は十分にあったからだ。  ガラリアは、ジョクのイメージすることをジョクの決断とうけとめてしまっているのだ。  そのことを責められないものの、この世界の人びとが理解してくれるとはおもえなかった。  となれば、いまは、米軍機を撤退《てったい》させて、ガラリアに対決姿勢を解除させて、じっくり考える時間をあたえてやらなければならないのだ。  しかし、キャグニーの戦闘報告は刻々と横田と厚木、それにミシシッピーに受信されていた。  入間以下の防空シフトをしく日本側も、この事態を見守っているのである。 「東京上空でこれ以上の戦闘行為は、入間の名にかけて、阻止しなければならん!」  入間のオペレーション・ルームにはいった諸岡一佐は、府中と防衛庁だけではなく、横田基地にも申し入れをさせた。  しかし、横田は自衛のために、さらに厚木基地の戦闘機隊を発進させることを厳命して、入間の申し出を拒否した。  ギンガム中将の性格である。 「オーラバトラーを捕獲して引き渡してもらいたいという要請は、だしているはずだ。それを日本側が実行できないのなら、安保条約にのっとって、我が軍が、日本の首都を混乱におとしいれているアンノンにたいする防空|支掩《しえん》をする」  それが横田の名分だった。 「冗談じゃあない! 順序が逆だ!」  諸岡一佐は、防衛庁の反応がおそいのに苛立ち、その上、調査隊を派遣してきた内局という存在に激怒していた。
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