コーチ財 布メ ンズ 二つ 折り
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null「エクソシストはエクソシストです。悪魔祓いの知識を学んだ修道士がなるものなんですけど、遠野くん知らないんですか? よく使われる言葉だから知ってると思ったんですけど。  まあ、わたしは祓うというより退治ですから厳密に言うとエクソシストとは外れています。  そうですね、解りやすく言うと魔法使いです。これまた厳密にいうと大はずれっていうか、正反対の俗称ですけど、遠野くんにはそのほうが解りやすいんじゃないですか?」 「ま、魔法使いって、そんな———」  バカな、とは言えなかった。  実際、俺はこの人の人間ばなれしたところを目の当たりにしていたから。  ……けど、それでも信じられない。  それとも信じたくないんだろうか。  この人があんまりにも優しい先輩だったから、俺は、シエルという人物には先輩のままでいてほしいのか。 「———うそ、だろ」  ……知らず、そんな言葉を口にしていた。 「はい、実はうそなんです。全部でたらめなことなんだから、信じないでください」  ……この人は何も語ってくれない。