エルメス スカーフ 結び方
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null いや……そうではなかった。  彼女が可愛らしいということは彼にもわかっていた。とても健康的な美しい体つきをしているということもわかっていた。だが、決して彼女が好きだったわけではなかった。  そう。かつて彼は、誰かを好きだと感じたことはなかった。『人を好きになる』という感情自体が、彼にはよくわからないものだった。  彼は彼女を好きではなかった。ただ……彼女の肉体に興味があったのだ。  そんなふうにして、15歳のふたりは交際を始めた。そして、付き合い始めてわずか数週間後に、彼は彼女と肉体の関係を持った。  最初、少女はそれを拒んだ。  怖いわ。  少女は言った。  それは当然のことだろう。けれど、いつまでも拒み続けることはできなかった。少年はそれほどまでに激しく彼女の肉体を求めたのだ。  少年と少女は、少年の部屋で裸になり、子供のようにほっそりとした体を重ね合わせた。少女はまだためらっていたが、少年はそうではなかった。  どうすればいいのか、少年にも具体的なことは何もわからなかった。それでも、彼は本能に導かれるがまま、少女の中に入ろうとした。  少女は激痛に悲鳴を上げ、彼から逃れようとした。そんな少女の華奢《きやしや》な体をベッドに押さえ付け、悲鳴を上げ続ける少女の中に彼は力まかせに入っていった。  少女は激しく出血した。  少年にとっても少女にとっても、それは初めての体験だった。  その後も彼らはほとんど毎日のように、たいがいは彼の部屋で、時には彼女の自室で、何度も何度も体を重ね合わせた。  何度も何度も、何度も何度も……疲れ果てた少女が音を上げても、彼は少女を放さなかった。ぐったりとなった少女に身を重ね、さらに性交を繰り返した。  決して満たされることのない彼の性欲の激しさに、15歳の少女は戸惑い、彼自身もまた戸惑った。いったい、どれくらい性交を続ければ、燃え盛るその欲望の炎が消えるのだろうと思うほどだった。  ほとんど毎日のように彼は少女を自室に連れ込み、その華奢な肉体を激しく貪《むさぼ》った。毎日毎日、毎日毎日……それは中学を卒業し、別々の高校に進学してからも続いた。