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2015-02-06 23:37    ルイヴィトン財布メンズダミエ
「ばかいっちゃいけない」 と、いいました。それから、こんなふうにつぶやきました。 「わしには、友だちなんか、ひとりもいないさ。なにしろ、ひどいめにあったんだ。穴無し熊だったんだ」 「そんなら、あなたの兄弟かもしれません。いいえ、ひょっとして、むかしの恋人じゃないでしょうか。ぼくは、さっき聞いたんです。遠くで、おやじさんおやじさんってよんでる、あれは、たしかに熊の声でした。それとも、風の音だろうか。それとも、くまざさの歌だろうか……」  小森さんがそこまでいうと、おやじさんは、エニシダのしげみを、ざわざわゆすっておきあがりました。それから、酔っぱらった赤い目を、かっと開いてさけびました。 「どっちにしたって、会いたくないね。今さら、どんな顔して話をするんだ。いったい、なんの用事があるっていうんだ。帰ってもらってくれ!」  このとき、月の光で、おやじさんの耳の中は、ピカリと光りました。 (なるほど、たしかにカギがあるぞ)  そこで、小森さんは、勇気を出していいました。 「そんならおやじさん。ぼくに、たばこを少しわけてください。そしたら、それをすいながら、煙の外へ出て、おやじさんのかわりに、話をつけてあげましょう」 「な、なるほど……」  おやじさんは、あきれるほど素直にうなずきました。そして、自分の耳の中に手を入れて、小さな金色のカギをとりだしたのです。それからおやじさんは、しげみの中に、しゃがみこみました。  カタカタと箱をあける音がして、つぎにおやじさんが顔を出したとき、火をつけたばかりの一本のたばこが、小森さんの前につき出されていました。 「ほうれ。これをすいながら、会っておいで。そして、いってやってくれ。ここは、わしら家族が、やっと見つけた楽園なんだからって。とっとと帰ってくれって」 「…………」  たばこをうけとるとき、小森さんの手は、少しふるえました。こんなふうにして、相手をだますのは、はじめてのことでした。 (いいさ。めずらしい食べものでも手に入れてもどれば、それでゆるされることさ)  心の中で、そうつぶやきながら、熊の小森さんは、森の道を歩きはじめました。