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CHANEL(シャネル) 2WAY ハンド/チェーンショルダーバッグ マトラッセ ヴィンテージ風レザー A67800 [並行輸入品]
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GALAXY Note3 ケース ギャラクシーノート3 ケース カバー 手帳型【お手入れシート付き】【AZEAL】
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null アハルの頬《ほお》にはあかみがさしていたが、口調《くちょう》はあくまでもおだやかだった。 「あなたは、オグハルを殺《ころ》した男と小舟《こぶね》にのって逃《に》げたのでしょう。仲間《なかま》たちが、あなたをみつけたときも、オグハルを殺した男は小舟にひそんでいたはずだわ。――なぜ、タルシュの密偵《みってい》をかばったの?」  バルサは、ごく平静《へいせい》な声で、こたえた。 「彼《かれ》が、わたしの命《いのち》をすくったからです。わたしは薬《くすり》をもられて、身体《からだ》がしびれていた。あの火事《かじ》のなかでほうっておかれたら、焼《や》け死《し》ぬところだった。」  アハルは、かすかに顔をしかめた。 「でも、あなたはオグハルの遺体《いたい》をみたはずでしょう? カシャル〈猟犬《りょうけん》〉を殺《ころ》したタルシュだとわかっていて、なぜ、かばったの?」  バルサは、アハルをみつめた。 「わたしは、命《いのち》の恩《おん》をかえしただけです。あなたがたがはなった火で、わたしは死《し》にかけていた。もし、わたしが、ひとりで、あの建物《たてもの》から河《かわ》に逃《に》げようとしたら、オグハルという人は、わたしを弓《ゆみ》で射《い》なかったでしょうか?」  アハルは、なにかいいかけて、口をとじた。それから、つぶやいた。 「――射たでしょうね。」  大きくため息《いき》をついて首をふると、アハルは顔をしかめた。 「それにしても、スーアンの兵士《へいし》たちから、あなたをさらったり、あの火事《かじ》の最中《さいちゅう》に、わざわざあなたをつれて逃《に》げたり。……そのタルシュの密偵《みってい》は、なぜ、そんなふうに、あなたをたすけるのかしら。」  心の底《そこ》をすかしみるような目で、アハルは、バルサをみつめている。  彼女《かのじょ》を敵《てき》にまわしたくはなかったが、すべてを話す気にはなれなかった。  タルシュの密偵たちの内部抗争《ないぶこうそう》の話などをすれば、この女性《じょせい》は、糸をたぐるようにして、あの小舟《こぶね》でヒュウゴがかたった話までききだそうとするだろう。話がややこしくなるだけだ。 「わかりません。さっきもいったけれど、わたしは薬《くすり》をもられて長いあいだねむっていたし、ろくに彼《かれ》らと顔もあわせないうちに、あなたがたがおそってきたので、きく暇《ひま》もなかった。」  うたがわしげな顔をして、アハルがいった。 「小舟《こぶね》でいっしょに逃《に》げたのでしょう? わけをきく暇ぐらい、あったんじゃない?」