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2015-02-07 15:06    新作ビト ン長 財布
「ええ?」  と女が不審な顔に覗き出してきたが、 「どうぞ」  私の道具類をさっさと奪って二階に立つ。私は黙って暗い薄板の階段をギイギイ上っていった。同じ部屋だった。勿論女は変っている。農家風の密営業である。暗い蝋燭《ろうそく》を一本ともして、女はジロリと私を見た。初めて気附いたが、あどけない顔だ。がっかりした。心の緊張が崩れるのである。 「酒、飲むね?」  ぞんざいな口のきき方だ。が、間延びている。 「ビール無いか?」 「あります、ばい」 「いくらだ?」  物変り星移る世だから、しきりに心許《もと》ないのである。 「十五円ですばい。よかの?」 「よし。二三本」  と私は云った。女は肯いて降りてゆく。しばらくの歳月の変遷に心うたれている。たしか、一晩二円でとまったこともおぼえていた。今、いくらだろう。五十円か? 女がビールに添えて、堅豆に酢章魚《すだこ》を持って上ってきた。 「何か軟かいものはないか?」 「卵なら、ありますばい」 「そうだ。卵を焼いてくれ」  直ぐまた降りていった。私はポケットから旅に馴染んだ栓抜《せんぬ》きを取出して、ポンと抜き、勝手にコップに注ぐのである。よく見ると、コップの脇にちゃんと栓抜きは用意されてある。それにしても暗い、と歪《ゆが》んでジリジリ横燃えする蝋燭の明りに、ビールを透して見た。卵焼を持って上ってきた。 「電燈はつかないのかね?」